統合医療とは、【近代西洋医学】と【それ以外】の療法・医学を組み合わせて行う医療法です。
では、この2つの医療法についての特徴を、簡単にご説明します。
★【近代西洋医学】とは、簡単にいうと「病院のお医者さんの療法」です。
診察をしてお薬を処方したり、予防接種をしたり、手術をしたりします。
処置について「効果がある」と科学的な根拠(エビデンス)を前提としています。
★【それ以外】とは、「相補または補完・代替療法」や「伝統医学」と呼ばれています。
国や地域によっても特徴があり、多種多様なものがあります。
具体的には・・・
自然療法、ホメオパシー、カイロプラクティック、アロマテラピー
ヨガ、アーユルベーダー、鍼灸、ヒーリング、催眠療法、ハーブ療法
気功、指圧、サプリメント、レメディ、民間療法・・・などなど。
例えば・・・
「風邪をひいて喉が痛いから、ハチミツ大根を飲む」
「腰痛がひどいからカイロプラクティックを受ける」
「イライラするから、好みのアロマを使って気分転換をしてみる」
「昔の傷が痛むので、湯治へ行く」
こういった行為は、全て【それ以外】に分類されます。
これらの療法に関しては、「エビデンスがないので効果はない」という意見や
「長い歴史の中で効果が確認されている」という意見などがあり
個人の見解に任されているところが大きいです。
★そして、【近代西洋医学】と【その他】を組み合わせた医療法を【統合医療】といいます。
近年は、この【統合医療】も有益な治療法との意見が増えつつあります。
例えば・・・
「市民病院の形成外科に定期的にかかりつつ、近所のマッサージ店にも通っている」
「病院の精神科にかかりながら、アニマルセラピーを受けている」
などがそれにあたります。
「漢方」に関しては、一部【近代西洋医学】に分類される場合と【その他】に分類されることがあります。
このサイト内(この案内で良いかは今後要検討)では、分かるようで分かりにくい【その他】に分類される医療について簡単にまとめています。
参考
・eJIME 厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』
・一般財団法人 東洋医学研究所附属クリニック
・日本ホリスティック医学協会
補完・代替医療とは | NPO法人 日本ホリスティック医学協会
・医療教育研究所(IME)
https://www.ime.or.jp/daitai/index.html